宮城県石巻市小竹浜における東日本大震災からの復旧・復興の様子を紹介していきます。


by 鈴木勝彦

「石巻郊外の觀光地 小竹浜」

小竹浜に住むご高齢の漁師の方から「石巻郊外の觀光地 小竹浜」という小さな冊子をお借りしました。
昔、浜の方達が作成した合計8ページの観光案内冊子です。
下記に紹介させていただきます。(2013/4/8)
〔情報提供:M.Aさん〕

【追記:2013/5/7】
2013/5/3-6に小竹浜に帰省した際、冊子を製作された方(鈴木哲夫さん・80歳)にお話しを伺いました。
以下に主な内容を掲載します。
▽冊子の製作時期
1953年(昭和28年)頃
▽冊子の製作者
鈴木哲夫さん、丹野賢二さん、岩崎岩男さん
※学校を卒業後、岩崎さんが組合で働いていた時(皆さん20歳ぐらい)に製作されたそうです。
※他にも下記へいくつか追記します。

▼表紙
「石巻市小竹浜観光協会刊」と記載があり、海に浮かぶ弁天島や船などが手書きにて描かれています。
b0219510_15472694.jpg




▼2ページ目
小竹浜の沿革史が記載されています。
「小竹浜の沿革」はこちら
b0219510_15511129.jpg


▼3ページ目
小竹浜の観光案内図です。
浜の名勝が地図に記載されています。
【追記】
「建網」とは「定置網」のことです。昔は漁師も多くいたそうです。
弁天島と東の陸地の間には現在は防波堤が設置されています。
b0219510_15524980.jpg


▼4ページ目
山王様として親しまれている「日枝神社」や、弁天島にある「厳島神社」などが紹介されています。
「洞源院」は現在、「宮城県石巻市渡波字仁田山2」にあります。
「辧(弁)天島」は、往古には人が住んでいたようです。
「生草(なまくさ)島」のいわれもおもしろいですね。
b0219510_1651419.jpg


▼5ページ目
口伝にて残る「枯松」の歌が記載されています。
『彼の松は 陸地の土にうとまれて 岩を便りに 生えたから松』
「門岩」「烏帽子岩」も興味深いです。
【追記】
「枯松」は冊子が製作された当時(1953年)は残存してましたが、現在は既に朽ち果て原型は残っておりません。
b0219510_169065.jpg


▼6ページ目
小竹湾を貫通している「洞の口」は、ある条件が重なると凄い音と共に波しぶきが吹き上がります。
「亀頭岩」は亀の頭にそっくりです。
【追記】
「亀頭岩」があった場所はだいぶ前に岸壁工事により整備されたため、残念ながら残っておりません。
b0219510_16192419.jpg


▼7ページ目
宮城県民謡「遠島甚句(としまじんく)」。
おもしろい歌詞です。
小竹浜バージョンのようです。
【追記】
宮城県の牡鹿半島は昔「遠島」と呼ばれていました。
遠島甚句の歌は、牡鹿半島の祝田地区から始まり、佐須、小竹浜、折浜、桃浦、月浦、侍浜、荻浜、小積浜、牧浜、竹浜、狐崎浜、福貴浦・・・と、各浜に歌詞があったそうです。
小竹浜の歌詞は下記の通りですが、他の浜の歌詞も調べたいところです。
b0219510_16193295.jpg


▼最終ページ
b0219510_16194383.jpg



小竹浜の貴重な資料です。
いつか現代版の観光案内冊子を作成してみたいと考えています。

【追記】
冊子作成当時(1953年頃)は小竹浜のお祭りに他県からもたくさん人が集まりとても盛り上がったそうです。
そこで、浜の歴史や名勝を紹介するために浜の若者だった3名の方々が冊子を製作されたそうです。
鈴木哲夫さんは60年前に自分が製作した冊子を手にし、懐かしそうにお話しされていました。
「小竹浜のお祭り【2013/4/13】」はこちら

 
[PR]
by katsu_man | 2013-05-07 18:00 | ☆小竹浜の沿革と資料