バス待合所の中にあるもの【2013/1/26】
2013年 02月 02日
挨拶をすると、「あら、帰ってきてだの?」と笑顔でかえしてくれました。
小さな浜では誰もが皆のことを知っていて、外を歩いているといつも笑顔で挨拶を交わします。
震災後に皆様からの義援金によって設置された新しいバス待合所は、小竹浜の自慢のひとつです。
※「バス待合所」参照
▼バス待合所の中
待合所の入り口は基本的に開放されています。
中には、ボランティアの方に作成していただいた「小竹浜の看板」が保管されています。
テーブルの上には「電池式ランタン」があります。
また、看板の横には「塩化カルシウム」が置かれています。凍結した道路に撒く融雪剤です。
▼冊子
テーブルの上には雑誌の他に「放射能検査結果」の冊子が置かれています。
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う、魚介類の出荷自粛や、放射能検査成績書、放射能測定結果等についての文書が綴じられています。
小竹浜は漁師の浜です。
津波による被害は大きく、今なお海底瓦礫に悩まされています。
そしてやはり東京電力の原発事故の影響も少なからずあります。
もちろんのことですが、浜で獲れて出荷された魚介類は、検査に通った安全な食品です。
現在は刺し網漁などの小規模の漁のみの再開ですが、今年にはまた定置網漁が再開される予定です。
私の父も浜の漁師です。
小竹浜の美味しい魚介類を、ぜひ皆さんに食べて欲しいと思っています。